好きを仕事につなげたひと

CAからシェフへ異色の転身!秋元さくらさんの極上おもてなし論

SPECIAL 2017.8.16

「好き!」の熱量には説得力があり、「好き!」の裏側には、その人なりのストーリーがあります。そんなHOLICSのコンセプトを体現する人々をインタビューしていくシリーズ“好きを仕事にしたひと”。 今回は、予約がなかなか取れない人気フレンチビストロのシェフ秋元さくらさん。 CAというキャリアから、女性では珍しいシェフに転身した秋元さんに、お仕事についてのお話をお聞きしました。

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私が作る料理がこんなにも多くの人に喜んでもらえることがなにより嬉しいんです

誰もが憧れるCAという肩書きを捨てフレンチの料理人へ転身した秋元さくらさん。まわりから見れば随分と思い切った別世界への挑戦のように思えますが、秋元さんいわく、2つのお仕事には共通する部分が多いそう。空から地上へ降りてきた”おもてなしのスペシャリスト”を熱くさせる料理人という仕事の魅力とは何なのか、語っていただきました!

たくさんの喜ぶ顔が見たくて料理人になろうと思いました

——CAとしてのお仕事を辞められて、料理人になろうと思ったきっかけはなんだったのでしょうか?

きっかけは、日常の些細な出来事だったんです。本当に簡単な家庭のご飯を、当時は彼氏だった今の主人に作ってあげたら本当に喜んでくれまして(笑)。1日3回朝昼晩と人はみんな食事をとるわけですけど、そんな日常的な行為で「明日の仕事頑張れるわ〜!」って言ってもらえる、人を喜ばせることができるって、なんて素晴らしい行為なんだろうって思ったことで、料理をやっていきたい! という気持ちになりました。

ーーCAから料理人って、とても思い切った転職だなと思うのですが。

確かにまったく異色の転職だね、と言われるんですが、レストランも飛行機も非日常だと私は思っていて、そこでいかにリラックスして今の時間を楽しんでもらえるかを考えるという点では、私の中では共通項が多いんです。

——秋元さんの中では一本の線上なんですね。CAというキャリアの中で世界各国の食事に触れていたから、食の面白さに興味が湧いたということもあるのでしょうか?

イメージ的にはCAって、なるのも結構大変だし皆さん高嶺の花みたいに思ってらっしゃるかもしれないんですが、実はふつうの女子の集まりというか……。世界のいろいろな食に触れているかというとそんなこともなくて、行くのは大抵中華料理屋さん。で、チンジャオロース(笑)。イタリア料理を食べたから、フランス料理を食べたからというよりも、日常と食事ってとても密接だからこそ人を喜ばせることができる、なんともアットホームで温かい行為だと。それを職業にできたらいいなと思ったんです。

最初は「マンマの味」と言われるイタリアの家庭料理に憧れていたんです

——料理人になる以前からお料理は好きだったんですか?

はい、好きでしたね! 難しい事はできなかったですけど。

今でも、すごくテクニックのある料理で人を驚かすということ以上に、ちょっと調子悪いお客様には塩分を控えめに調整したり、「春になったから天ぷらが食べたいな〜」ってお客様には、「じゃあ天ぷら作ります!」って言えるような料理人でいたいなと思っています。

——和食や中華、イタリアンと数あるジャンルの中でフレンチを選ばれたのは?

料理の世界に飛び込んだときに「マンマの味」って言われるイタリア料理に憧れまして。人がたくさん集まるところに大皿でドンとパスタや煮込みが出てくるマンマの味が、和食のお袋の味よりも、私には表現しやすいかなという想いから、辻料理専門学校のイタリア・フランス料理課程というところに入ったんですね。

それで、学んでいるうちにフランス料理の行程や素材のそれぞれを生かす感じ、盛り付けの美しさなんかが、和食の季節感や食材を大切にする価値観に非常に似ているなと気づいたんです。それで、卒業する頃にはフランス料理の知識をもっと深くして、お店が出せるといいなと。でも、イタリア料理で目指したマンマの味に近いカジュアルなビストロスタイルで、というところは残りました。

——ご自身もフランス料理がお好きなんですか?

もうそこは大好きです(笑)。ワインも大好きなので。

私の実家は商売をしていたので、母が料理を作ることよりも外食をすることのほうが多かったんですね。なので、外食での味覚のベースっていうのは元から結構できていたと思います。外食をしてきたこと、フランス料理が好きだったことは大きかったかもと、今になると思います。

CAを辞めると決めた後はもう振り返らずに突き進みました!

——CAはどれぐらいされていたのですか?

大学を卒業してから、新卒で丸4年勤めていました。

——CAには昔からなりたかったんですか?

CAに絶対になりたかったというよりは、人と触れ合うことがとっても好きだったので。サービスというジャンルの中で、上品で丁寧という面で最高峰のものを習得し、心地よい時間を作ってお客様に喜んでもらえたらいいなと。

——CAを辞め料理人として生きることに迷いはなかったんでしょうか?

いま振り返ると、あのときは結構ビビっていたなっていうのはあるんですが、まわりの人も心配するし、船の舵を切っているみたいな勢いで行くぞーって突き進んでいたので、もう振り返らないようにしていましたね。

近くのお店にお肉背負って行って、処理の仕方教えてもらってました

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