している人もしそうな人も。「不倫」にまつわるエトセトラ

LOVE HOLICS編集部 2019.4.5

「不倫なんて自分には関係ない」そう思っていても、不倫現場を目撃してしまったり、友達が不倫をしていたり、ふとしたことで自分ももしかしたらーー! なんてこともあるかもしれない現代。不倫は罪? それとも純愛? 社会学者の言葉や不倫がテーマの本、読者の実体験を元に、不倫について考えてみましょう。

鈴木涼美さんが語る『炎上の時代の不倫哲学』

最初にご紹介するのは、酸いも甘いも噛み分けた社会学者であり、作家でもある鈴木涼美さんの不倫にまつわるエッセイ。「不倫とは?」と真剣に考えてしまう内容です。

鈴木涼美 社会学者、作家

1983年東京都生まれ。慶應義塾大学在学中20歳でAVデビュー。東京大学大学院修士課程修了後、日本経済新聞社に5年半勤務。著書に『AV女優の社会学 なぜ彼女たちは饒舌に自らを語るのか』『身体を売ったらサヨウナラ 夜のオネエサンの愛と幸福論』。現在、現代ビジネスでも連載中。

ファンタジーか事実かで不倫の印象は変わる

出典: gettyimages

「不倫という言葉の範囲は広いが、少なくとも閑職に追いやられた直後に出会った書道教室の女性講師とものすごく開放的なセックスを重ねる、というようなファンタジーはむしろ稀少なケースで、実際の不倫がもっと身近で日常生活と地続きの場所にあるというのはおそらく間違いない。だからこそ、ファンタジーとしての不倫は広く受け入れられ、事実としての不倫はアレルギー反応のように拒絶される」(社会学者・作家 鈴木涼美さん)

FRaU2017年6月号

仕事をする女性の不倫予備軍は増加中

出典: gettyimages

「現在の未婚女性にとってリアルな不倫というのはおそらく大きく二つに分けられる。一方が貧困故の不倫、もう一方が富裕故の不倫である。前者は、男の方が金持ちの道楽、女の方が生活のために結ばれるタイプの、いつの時代も絶え間なく続いてきた不倫の系譜である。(中略)

対して、後者である富裕故の不倫は、極めて現代的な意味で進化を遂げている。生活のための結婚を急ぐわけでもなく、自分の収入で生きていける女性は飛躍的に増えた。逆に離婚率の上昇や会社員の安定収入神話が壊れたことなどによって、結婚に対する『生活を安定させるための条件』というイメージは年々薄れている。そういった状況で、仕事をする女性における不倫予備軍の割合は増加の途を辿る。

自分の収入が安定していればいるほど、充実した仕事を持っているほど、結婚したいという邪念がなければないほど、男性を見る目は良い言い方をすれば純粋なものになり、相手が結婚に不向きであっても気にせず恋に落ちてしまうことがある。それは低収入であったり、社会的地位が安定しなかったりする男性を選ぶことがあると同時に、既婚者を選んでしまうこともある。意識的にではなく、無意識的に。そもそも結婚してくれるかどうかに重きを置いて男性を眼差す癖がなければ、相手の薬指などよく見ていないものだ。ここに、富裕不倫の特性がある」(社会学者・作家 鈴木涼美さん)

FRaU2017年6月号

SNS時代に炎上しないためにも不倫は節制すべき

「まずは自分にとってカジュアルに感じられるものが、必ずしも誰にとってもカジュアルではないことに自覚的であるべきだ。自分の感じている不倫の温度は、例えば相手のパートナー女性の感じる温度と往々にして全く違う。女性の価値観が多様化している昨今、当事者同士ではなくとも職場内や友達の中に温度差があり、信頼して話したつもりが恨みを買う、ということも十分あり得る。(中略)

結局、今の女性のSNS発信がいやに自虐的な色合いが強いのも、そういったリスクを半ば本能的に嗅ぎとってヘッジする力が働いているかもしれない。自立した女性にとって不倫は、自分の将来のためにならない、自分にとって不毛である、というデメリットよりも、何かのタイミングで炎上や攻撃の対象になるリスクとして節制した方が、よほど現実的なのである」(社会学者・作家 鈴木涼美さん)

FRaU2017年6月号

恋愛は基本、当事者間の問題。でも不倫は当事者だけの問題では済まされない場合がほとんどです。安易な気持ちで関わっては絶対にダメ。

行きつく先は?不倫にまつわる「書籍リスト」

不倫をテーマにした作品はいくつもありますが、その中から特に女性にとって興味深いものをおすすめします。

タイトル通りの関係に満足できる?

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