女の恋の金言集「きれいになりたい読者をどう思うかって?それはもちろん……」(美容雑誌編集長)」

LOVE HOLICS編集部 2019.9.26

たくさんの“恋愛で幸運をつかんだ女性たち”=HAPPY HOLICSたちが語る、恋愛で幸せになれる女の共通項。今回は「外見磨き」がテーマです。元CAでライター・イラストレーターの栗尾モカさんが思わず涙した「外見磨き」のエピソードとは?

外出までの“お支度”って実は大変!

ある日、男女数人で食事をすることになりました。そのとき、招待されていた読者モデルの美女が言いました。「私、お支度に時間がかかるので、参加時間遅めでもいいですか?」。最初その言葉について考えましたが、次の瞬間に「そうだよね、お支度って時間がかかるよね……」そう思いました。

以前、周りの女友達と「外出前の支度にどれくらい時間がかかるか?」という話になったことがあったのですが、「2時間」と答えた人が一番多かったです。2時間ってなかなかの時間ですよね? でも、実際にお風呂に入り、玄関で靴を履くまでの時間をはかってみると、2時間はあっという間です。

たとえば、お風呂に入る前にブラッシングする。そしてシャンプー。トリートメントとフェイスパックをしている間に身体を洗う。冷水で引き締める。お風呂から出てタオルで身体を拭いて、ボディクリームを塗る……ちょっと考えるだけで、結構な作業をしているような気がします。

この後、髪→メイク→服→小物→靴と整えてやっと家を出るわけですが、メイクひとつとっても、保湿から下地、日焼け止め、コンシーラー、ファンデーション、チーク、パウダー、ハイライトと、何層も重ねていく作業になっていきます。

お風呂に入るところから家を出るまでの間に、一体どれほどの手を加えているか? と、再び友人同士で話題になったのですが、「無意識の間に50工程ぐらい!?」という話になりました。みなさんはいかがでしょうか?

ましてや、読者モデルをしているような美女なら色々なオリジナルケアを仕込んでいて、もしかしたら100以上の工程があるのかもしれません。人前に出る仕事をしている美女の密着取材をした際に、「やっぱり一般人とは違う色々な努力があるな、凄いな……」と感心したのを覚えています。

本当にお支度って大変ですよね。だからこそ、できるだけ楽しんでやりたいものです。

“お支度”は、めっちゃクリエイティブ!!

ノーメイクで裸の状態から「こういう感じの私」とイメージした自分になるまで、どんな作業をするのかは、人それぞれ。自分で考え各パーツを仕上げていくという作業は、実にクリエイティブだなぁと思います。

目を大きくしたいという女性たちの場合、それぞれが目を大きくきれいに見せるメイク方法を自分なりに編み出し、メイクをしていると思います。アイラインの引き方を研究したり、色々なアイシャドウを試して似合う色を見つけたり。メイク上手な友達にコスメショッピングに連れて行ってもらったり……。それぞれの女性にメイクの歴史があるのではないでしょうか。

今でも思い出す美容誌編集長の“あの言葉”

美容をメインで取材をしていた頃、美容系女性誌の女性編集長とタッグを組んで定期的に執筆していました。打ち合わせ場所はいつも決まっていて、店内がマカロン・カラーのフランスの老舗パティスリー「LADUREE」銀座店です。

そこでデカフェを飲みながら毎週彼女と打ち合わせをするのですが、ダイエットやコスメ、身体の内側からきれいになる……そういった美容記事は一通り書いてしまい、段々とレアな美容法の企画も考えるようになりました。モロッコ美容(薔薇水やオレンジ水を使った美容法やキャラメル脱毛など)といった海外の美容トピックや、ご当地美容と称して新幹線で国内日帰り取材を続けたことも。毎週新しいコスメを入手し、美容研究家の取材をし、女優さんの密着をする。NYやロンドンにオーガニックコスメの取材に行かせてもらったこともありました。忙しすぎて自分を磨く時間はなかったけれど(苦笑)、美容の世界の現場で毎日を過ごしながら自分の企画も実現することができ、とても刺激的でした。

でもそんな中、“そもそも論”的に「どうして、女性はこんなにも外見を磨かなくてはいけない風潮があるんだろう? 美容に対する考え方は人それぞれだろうに」と、私の思いが原点に立ち返ってしまったのです。多くの女性メディアでは、男性ウケを狙ったメイクやファッションの記事が掲載されていましたが、なかなかそれを好きになれませんでした。純粋に女性たちが「自分を軸」にしたおしゃれを楽しめる企画がいいなと思い続けていたんです。

そこで、打ち合わせ中に編集長のIさんに訊きました。Iさんは、ずっと何年も美容の編集を続けている超ベテラン編集者です。彼女は美容をどんな風に考えているのか……。

「美容に一生懸命な読者の方々をどう見守っていらっしゃるのでしょうか?」そんな、“今更それ訊く?”的な直球質問に彼女は驚いた態度も見せず、「きれいになろうと努力する女性は真摯で、本当に可愛らしいです。とても魅力的ですよね」と、即答して微笑んだのです。

それを聞いて、私は「あぁ、本当にこの方は信頼できる人だな。一緒にお仕事できてよかったな」と改めて思いました。きれいになるための記事を読んでくれている読者の女性たちはまだ直接会ったことのない女性たちだけれど、彼女たちが楽しく笑顔になる企画を想像し、取材をして、ときには夜遅くまで会社に残って仕事をしている編集長のその言葉は、とても愛情に溢れていました。

思えば、彼女はいつも「この記事は読者の人たちが読んで、役立つかしら?」「これは、きっと皆が欲しい情報ですね!」と、常に読者の女性たちのことを考え続けていました。そしてその思いが伝わるのか、ヒットも生んでいました。私も書く仕事をする上で、彼女からとても影響を受けました。今でも、お酒に酔ったときに彼女の言葉を思い出すとなぜか涙が出てしまいます。

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