わたしの偏愛ストーリー

木下ココを黒が似合う女に変えたコンテンポラリーダンスとは?

SPECIAL 2017.7.28

「何かを偏愛する人の話は面白いーー」。「好き!」の熱量には説得力があり、「好き!」の裏側には、その人なりのストーリーがあります。そんなHOLICSのコンセプトを体現する人々をインタビューしていくシリーズ“わたしの偏愛ストーリー”。今回は、モデルの木下ココさんが登場。13年前、雑誌『PINKY』でモデルデビュー。「生活の中心はダンス」と話す、彼女を魅了して止まないコンテンポラリーダンスとは? 

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自由で自分らしくいられる。“踊る”ことは私にとってセラピーみたいなもの

甘くてキュートな愛されフェイスとフェミニンなファッションで、“大人ガーリー”ブームの先駆者として一世を風靡した木下ココさん。そんな彼女が今、コンテンポラリーダンサーとして本格的に活動の幅を広げている。当時の“ガーリーな可愛らしさ”はすっかり影を潜め、大人の女性へと変貌を遂げたその裏側には、ブランクを経て10年前に再開したというコンテンポラリーダンスの存在があった。

大正ロマンのような建築が美しい舞台は、栃木にある学校の体育館。撮影は、早朝から深夜まで、2日間に及んだ。衣装はすべて自身が担当。

そもそも、コンテンポラリーダンスって?

モダンダンス、ジャズダンス、バレエなどさまざまなジャンルの要素が入り混じったもの。「ストーリー展開があるわけでもなければ、台詞もない。アートに例えると抽象画のような存在。映像と舞台美術との総合芸術だと思っています。また、ダンスの中で最も自由なジャンル。バレエのようにトゥシューズを履くわけでもない、クラシックの曲を使うわけでもなければ、演目があるわけでもない。振り付けも音楽も、コレじゃないといけないというルールが一切なく、全てが踊り手に託されているので、いちばん自分らしくいられるんです」

ダンサーの母と同じフィールドに立ちたくなかった。その真意とは?

——ダンスを始めたのはいつ?

母がダンススタジオを経営していたのと、子供の頃にバレエを習っていたこともあり、ダンスは身近な存在でした。ただ、当時はバレエのレッスンを週1回受ける程度で、今ほど本格的には取り組んでいませんでしたね。そして、中学、高校へと上がるにつれ、だんだんと他に興味が移り、ダンスから遠のいていきました。

——そして、再開したのは?

雑誌「PINKY」でモデルの仕事を始めてしばらくしてから。もともと母は、わたしがモデルになることに反対だったんです。それが原因で、しばらく母と気まずい関係が続いていて......。無茶なダイエットで体を壊したのもあって、また母と連絡を取り出したとき、ずっと観ていなかった母の公演のDVDをまとめて観て、「あ、また踊りたいな」ってふと思ったんです。

——お母様のダンスに魅了されたんですね。

そうですね。素敵だな、と感じる感性というか美的感覚が昔から似てるんです。そのとき観た母が踊る作風が好みだったので、よりそう感じたのかもしれません。

——それまで一度もダンスをしたいと思わなかった?

思いませんでした。母もダンサーだし、親と同じフィールドに立ちたくないという思いが強くて。よくも悪くも女同士は、どうしてもライバル視してしまう面も多くて、意見が衝突することもしょっちゅうで。疲れちゃったんですよね。

母と娘という親子関係に、もう1つ別の共通点を持つということ

——ダンスを再開したことに関して、お母様の反応は?

「下手なダンスをみるのは嫌だから、上達するまで自分で何とかしなさい」って(笑)。ストイックな母らしいというか。でも、久しぶりにまめに連絡を取り出すようになった時期だったから、母との関係もまた新鮮だったし、昔よりもお互い優しくなれた気がします。母と娘という親子関係に、もう1つ別の共通点を持つということは、より絆が深まって結果的にすごくよかったと思います。

——やはり、そのときの精神状態がダンスに影響されるもの?

かなりされると思います。以前、母の作品を観て思ったんです。私と離れてるときの作品はすごく攻撃的で尖っているものが多くて。そもそも母って気性が荒いところがあり、そういう作風が似合うので、素直に「いいな」とは思うんですけど。

——お母様からダンスを教わることは、やはり難しい?

難しいですね。どうしても公私混同しちゃうから。向上心を持って本格的に取り込めばそのぶん、衝突することも多いです。でも、母にはダンスに限らず、かなり影響を受けてますね。むしろ、ダンスに関することって、他の先生に教わることとそんな大した違いはないと思うので。

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HOLICS編集部

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