フラワーアーティスト前田有紀のひとり言

建築を通じて歴史に触れる日光・インプットの旅

SPECIAL HOLICS編集部 2019.4.4

お店やイベント会場のフラワーデザインなど、さまざまなシーンで活躍するフラワーアーティスト前田有紀さん。家族とともに移り住んだ鎌倉での暮らしは、子育てに家事に仕事にと、毎日大忙し! そんな慌ただしくも充実した日々の中で見つけた前田さんの“好き!”をご紹介する連載。毎月、季節の移ろいとともにお届けします。

4月「建築を通じて歴史に触れる日光・インプットの旅」

春のお出かけ、みなさんどこかへ行く予定はありますか? 私はというと、まだ寒さの残る3月半ばに家族で日光を訪れました。たくさんの草花に出会えることを期待していましたが、3月とはいえ真冬並みの気温。寒さの中で冬枯れの景色が広がっていました。少し残念に思いつつも、花の仕事で空間作りを手がけるようになってから興味がますます湧くようになった建築に出会うことも楽しみでした。

たくさんの人に愛される金谷ホテルのエントランス風景。

今回、宿泊したのは明治6年開業、140年の歴史を持つ「金谷ホテル」。エントランスの風情溢れる景観。郵便ポストがポツンと佇む待合スペース。中に入ると、照明、家具、柱、階段の手すり、大きな鏡。ちょっとしたところに彫刻が施されていて、一つ一つが美しい。歴史上たくさんの人たちに愛されてきた空間に身を置くことで、時を刻んできた先人たちの思いを知ることができました。

古時計の音が刻まれるロビーのラウンジ。

客室の廊下の証明も美しい。

また、日光の社寺に近接する、田保沢御用邸も訪れました。大正天皇をはじめ、3代にわたって皇室で使われていたというこの建物は、当時の建築のこだわりや皇室の文化を知ることができます。

荘厳ながら静謐な佇まいの建築。

襖(ふすま)に桜や梅、四季折々の自然が描かれていました。

室内からも見渡せる、とても美しい日本庭園があり、そこでのんびりと日向ぼっこ。四季折々の草花が美しい場所だそうで、「今度訪れる時は花を愛でたいなぁ」と、次の訪問に思いを馳せたり。

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