ヘアメイク松田未来の「女を磨く美学」

女って楽しい♡vol.29 思いやりの心を知る。料理で想像力を磨こう

SPECIAL 2019.2.9

ヘアメイク松田未来(まつだ・みらい)さんが、日々の暮らしの中で感じる“女磨きの美学”をテーマごとにお届け。女性の“美”に触れる機会の多い未来さんが日常的に取り入れているこだわりは、どれも“自分を大切にする”ことばかり。自身を慈しむ行為は、小さな自信を生み、女性を美しくする作用があるのです。今回のテーマは「思いやりの心を知る。料理で想像力を磨こう」です。「今よりもちょっぴり自分のことを好きになれるかも......」そんなワクワクが女磨きへの原動力になるはず♡

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vol.29 「思いやりの心を知る。料理で想像力を磨こう」

自分で料理をするようになると、世界が変わる。

例えば、外食や誰かの手料理をいただくとき。

舌触りが良くなるようひと手間くわえた具材の切り方に、
心がじわっと温まる。
「食べやすいように」という気遣いが嬉しくなる。

料理を通じて誰かの思いやりを感じたことがあるならば、
今度は自分が誰かを料理で労わることができる。

大切な家族や恋人。

疲れているときは、「ぐっすりと眠れるように」と
煮込み料理にワインや料理酒を少し多めにくわえたり、
連日外食続きのときは、「胃が弱ってるかな?」と、
調味料を少なく薄味にして、お出汁をきかせた雑炊や出汁茶漬けをふるまったり。
冬の寒い日には、あたたかいお味噌汁を用意したり。

“労わる”といっても、
そんなたいそうな料理でもてなさなくたって良い。

普段の料理に、少しの気持ちをくわえるだけで、
口に出さずとも相手のことを十分に労われるから。

料理って、とても“粋な気遣い”な気がする。

店で食べて美味しかったものは、家でも再現したくなる。
もちろんレシピはないから、作るときは記憶だけがたより。
「あの甘さは砂糖じゃなくて、果物の自然な甘さだった気がするんだよなぁ」
なんて思い出しながら。

何年も前のことだが、
ある日、ウスターソースを手作りするシーンが出てくる映画(*1)を観たとき、
「ウスターソースって作れるんだ!」と感動し、
その日の晩、早速作ってみたことがある。

もちろんレシピなんてない。
映画に出てきた香草や野菜などを手がかりに作り出した。
2時間くらい経って味見をしたとき、
山椒の味しかしなくて泣きそうになったが、
そこから挽回し、とっても美味しいウスターソースが完成した。

途中、道筋を見失ったとき、冷蔵庫にあった既製品のウスターソースを見ると、パッケージのイラストに、りんごが描いてあり、そこではじめてりんごを入れることを知った。
気づいたときは深夜。仕方なく、カレーを作る際によく使うマンゴーチャツネがあったので代用してみたら、一気にウスターソースの味に近づいた感動を今でも覚えている。

ここまでくると、もはや実験のようだが、
この日以来、料理に少しだけ自信がついた。
たとえ途中で迷走しても軌道修正できる。
「もっと気軽に、いろいろ作ってみよう」って。

昔から、
料理に関して“時短”というものをあまり意識したことがない。

時間はかかるけど、じっくり煮込むことで美味しくなるものや、
前夜から準備がいるものにしか出せない美味しさって必ずある。

時短料理を否定するわけではないけれど、
このことを念頭に置いておくだけで、
“料理すること”と仲良くなれる気がするのだ。

料理をするには、想像力が必要不可欠。
料理が楽しいと思える人は、想像力も豊かな人が多い気がする。

もちろん、生きていく上でも想像力は欠かせない。
それは危機予測もだが、気遣いなんかもそう。

想像力が欠けていると、
周囲からの気遣いに気がつかないだろう。

人の優しさや気持ちを知り、受け取れる人でありたいから、
芸術に触れることはもちろん、料理など日々の仕事から
想像力を日常的に豊かにしてゆけたらと願う。

そう思うと、
料理をすることは、いろんな“気づき”が得られる絶好のチャンスなのだ。

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HOLICS編集部

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