わたしの偏愛ストーリー

ハネムーントラベラーの400日で48ヵ国ドローン新婚旅行とは

SPECIAL 2017.7.21

「何かを偏愛する人の話は面白いーー」。「好き!」の熱量には説得力があり、「好き!」の裏側には、その人なりのストーリーがあります。そんなHOLICSのコンセプトを体現する人々をインタビューしていくシリーズ“わたしの偏愛ストーリー”。今回は、400日で48ヵ国の新婚旅行に出かけ、ドローンで撮り続けた映像が世界中で大きな話題を呼んだ、山口千貴さんと真理子さん。そんな自称“普通の夫婦”のラブストーリーをお届けします。

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「じゃあ3年後結婚しよう」すべてはそこから始まった

「じゃあ3年後、結婚しよう」彼女はスイミングスクールの先生。そこにアルバイトで入った8歳歳下の彼は、職場の同僚として知り合ってから2年後、突然のプロポーズ。そしてその2年後、「一生分の話のネタを作りに行こう」と言って結婚式も挙げず、ふたりはドローンを片手に400日間48カ国の世界一周新婚旅行へ。Youtubeにアップされたその旅行の美しい映像は、BBCニュースでも取り上げられました。そんな“ハネムーントラベラー”こと山口千貴さん(27歳)と真理子さん(35歳)夫妻の壮大なラブストーリーを、ふたりが住む京都で取材してきました。

メアドも知らないけどプロポーズ。「3年のあいだにビッグになる」

おふたりが暮らす京都にてインタビュー

ーーそもそも初めての出会いは?
真理子さん(以下、M) 私が働いていた京都市内のスイミングスクールです。出会ったときは私は入社3年目で、彼が学生アルバイトで入ってきて。もう10年近く前になりますね。

ーーおふたりがいくつのときですか?
M 彼が18歳、私が26歳のときです。
(千貴さん、以下K) 18歳のときに出会って、単純に社員とアルバイトの関係だったんですけど、1年間僕が大学を休学して、半年間会社員みたいなことをしてお金を貯めて、半年間バックパッカーみたいなことをして。帰国してまた大学に復学して、彼女がいたスイミングプールにもアルバイトとして戻り、そこから半年後くらいにお付き合いしたって感じでしたね。

ーーつき合うことになったきっかけは何だったんでしょう?
M 出会ってから2年は本当に何のプライベートの繋がりもなかったんです。メールのやり取りもないし、そもそも連絡先も知らなかった。主人が旅行から帰ってきても、しばらくそれまで通りの仕事上だけのお付き合いだったんですけど、突然「結婚しよう」って。本当に突然。

エチオピアのムルシ族の人々と

生まれて初めて見るドローンに、ムルシ族の人々は「おっかなびっくり」だったそう。

ーー千貴さんの中でも、突然伝えた感じだったんですか?
K 自分の中ではそんな突然な感じではなかったんですけどね。水泳の授業が終わった後に先生が自由に泳げる時間があって、そこで彼女と一緒に泳ぐことが増えて。なんとなく(気持ちを伝えて)いい人だなと思って。この人は結婚する感じの人なのかなぁと思って。

ーーもう直感?
K そうですね。
M 夏休みの繁忙期に入る前で、プールサイドで仕事のやりとりをしてて、休憩時間が一緒だったんで事務所で「明日よろしくねー」みたいな話をしてたら急に、「結婚しないの?」て聞かれたんです。もうそのとき28、29くらいの年だったので。「いい人がいたらね~」って。「するかしないかの人生だったら、いい人がいたらしたいかな」って言ったら、「じゃぁ3年後、結婚しよう」って。それで「あっ! え〜っっ?」って。

ーー3年後って言ったその心は(笑)?
K 3年あれば何かできるかな、と。恥ずかしながら、「3年のあいだにビックになる」って言ってました(笑)。

ーー何か具体的なビジョンがあったんですか?
K 具体的なものはあまりなかったですね。何かしら仕事において「やってやろう」っていう気持ちはあったんですけど、学生だったんで。

ーーそれからお付き合いされてーー。
K 丸2年ですね。先ほどの突然のプロポーズがあって、そこからちょっと遊びに行こうかって話になって、遊びに行った日にお付き合いを始めて、その2年後にちょうど入籍したって感じでしたね。

ーー入籍のときにはハネムーンの計画は?
K 旅自体は、できたらいいよね、ぐらいにふんわりしていました。結婚式や出産に備えて、お金はどっちみち貯めようっていう話になって。7畳一間の3万円のアパートに引っ越して、今も住んでるんですけど、貯まり始めた後に「このお金どうしよっか」みたいな感じになって。
M そうそう、結婚する前にふたりでインドに行ったんですね。私にとって初めての海外だったんですけど、その10日間で旅の魅力にとりつかれました。トラブルもあったんですけど、それも込みで面白いなと思って。付き合い始めた直後に、2人で世界一周できたら面白いよねって話はチラッと出ていたので、頭の片隅に世界一周っていうのはあったんだと思います。私のほうが若干乗り気だったんです。

400日に及ぶ新婚旅行、いざ出発の日の一枚

ーーどちらかというと真理子さんのほうが「世界一周ハネムーンに行こう!」と。
M はい。ふと沸いて出た話が、気持ちの中でどんどん大きくなっていったのは私のほうかな。

ーーそれで準備されて?
K いつからやったっけ?
M 行くと決めたのは出発した年の年始くらい。
K 結婚したのが2013年の9月。そこから2年弱。2015年7月か、出発したのが。

ことあるごとに「来てよかったなあ」。 彼のその言葉に救われた

ーー行く場所は、どの程度決め込んで出発したんですか?
K 西周りってだけは決めていて、あとは決めてはないですね。行きたい場所だけ点は打ってあったんですけど、あとは最初の飛行機だけ。泊まる場所もその都度、です。ヨーロッパだとネットで予約できるところが多いんで、わりと計画が立てやすいんですけど、アジアとかそもそも予約ができないところが多いので。

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HOLICS編集部

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