すべての女性のための偏愛ミュージアム

スペシャルインタビュー

二階堂ふみさんの「好きなものに理由はない」偏愛的フットワーク

SPECIAL 2017.8.6

ドラマ、映画、CMなど、女優として幅広く活躍し、現在は人気シリーズの舞台『鎌塚氏、腹におさめる』に出演中の二階堂ふみさん。実はファッション、音楽、漫画など、趣味の枠を答えた“好き”をたくさん持っていることでも有名。新しい“好き”を広げながら、古きよきものも愛し続ける彼女の偏愛ヒストリーを聞きました。

二階堂ふみさん流“好き”の楽しみ方って?

女優として幅広く活躍しながら、自分の“好き”をたくさん持っている二階堂ふみさん。そのフットワークの軽さでジャンルを超え、チャレンジをし、さらに輝き続ける偏愛者・二階堂ふみさんの魅力に迫ります。

大事に作られている服が好き。最近はディテールに目がいきます

――二階堂さんは古着が好きで、中学生のときにスカウトされたのも古着屋さんだったそうですね。

二階堂 そうですね。古着はいまも大好きで、ヴィンテージショップにはよく行きます。直接、足を運んで、実際に見てみないとわからないって思うので。でも古着だけでなく、老舗のメゾンからメンズのドメスティックブランドも好きですし、いろいろ着ます。お洋服が何よりもいちばん好きですね。

――ずっと変わらず好きなのはどんなファッションですか?

二階堂 やっぱりヴィンテージです。中学生のときは自由にお金が使えるわけではなかったので、1年に1着や2着、頑張って買ったアイテムは、いまだに着続けています。

――中学時代に着ていたものがまだあるなんて、すごいですね!

二階堂 全然ありますよ。中学生くらいからそんなに身長が伸びていないし(笑)、今では、母が着ていた服を着たり、着ることのなかったベージュ色を取り入れたり、お洋服の幅がどんどん広がっていますね。

――最近のお気に入りは?

二階堂 最近、買ったのは、メンズばかり。『WACKOMARIA(ワコマリア)』のシャツは、着心地もよくて一枚でサラッと着られるので気に入ってます。あと、『GUCCI』でメンズのトレーナーもゲットしました。表に大きくししゅうが施されていて、着ていて楽しくなるアイテムです。

――ヴィンテージからハイブランドまで幅広いですね!

二階堂 そうですね。大事に作られている服が好きです。シンプルなアイテムでも、単純に見えて実は「こんなところに切り替えがあるんだ」とか、逆に「切り替えを作らなくても、こんなキレイなラインが作れるんだ」など、いろいろ発見があるので好きです。これまでは単純に可愛いものや色合いが面白いものが好きでしたが、施されているししゅうやパターンなど、どんどん細かいところまで目がいくようになりました。

——スカジャンが好きなことは、以前から公言されています。

二階堂 スカジャンやスカシャツはもう何年も前から好きで集めているアイテムですね。ししゅうはもちろん、作られた背景や歴史を知ると、より好きになりました。あとはシノワズリーアイテムも好きなので、チャイナのヴィンテージを探してお直しして着ることもあります。去年、台湾に行ったときにたくさん生地を買ったので、洋服が作れる友達に作ってもらうこともあります。

――ちなみに二階堂さんがほかにコレクションしているものは?

二階堂 靴ですね。この前、パリに行ったとき、『Maison Margiela(メゾン・マルジェラ)』で足袋ブーツを買いました。もともと3色持っていましたが、2色買って全部で5色持っています。ずっと探していたベージュを買うことができてテンション上がりました(笑)。

着る洋服によって、その日聴きたい音楽が変わるんです

――音楽もお好きだそうですが、そもそも音楽を好きになったきっかけは?

二階堂 うちの両親が音楽好きで、父はパンクやロック、母はブラックミュージックが好きなので、その影響を受けて、『Funkadelic』にハマって。70年代、80年代の曲を聴くようになりました。

二階堂ふみさんオススメの一枚。Fankadelic『COSMIC SLOP』

二階堂 ここ2年くらいハマっているのが、レコード。去年、ドイツに行ったときにベルリンの『ベルクハイン』というクラブに行ったことがきっかけで、あらためてジャーマンテクノが好きになって。ベルリンはヨーロッパでいちばん好きな町なのですが、面白いレコード屋さんがたくさんあるんですよ。40〜50枚レコードを購入して、レコードプレイヤーなどオーディオ機器も揃えました。

――音楽もいろんなジャンルを聴かれるんですね。

二階堂 そうですね。洋服と一緒です。音楽とファッションはリンクしていて、黒い服を着ているときは、ジャーマンテクノが聴きたくなったり、スカジャンを着ているときは、ネオロカビリーが聴きたくなったり。その日の気分で音楽とファッションを楽しんでいます。

おすすめのネオロカビリーと言えばこの一枚。STRAY CATSの『STRAY CATS』

――ファッションや音楽のほかにハマっているものはありますか?

二階堂 最近、ようやく『シリコンスチーマー』を買いました(笑)。お米も炊けるし、温野菜も作れるし、なんでも簡単に作れるので、本当に便利。なんといっても、5分チンして蒸らすだけで終わりですから(笑)。あと、ここ1、2ヵ月、ぬか床もやり始めました。海外に行ったときに一度、ダメにしちゃったので、またやり直しているところです。きゅうりやカブを漬けています。

――美味しく浸かりましたか?

二階堂 自分で作ると美味しいですよ。料理も好きです。好きなものや、やることにとくに理由はなくて。「やってみようかな」っていう感じで、思いついたら、いろいろチャレンジしていますね。

――フットワークが軽いんですね。

二階堂 そうかもしれません。その日の気分なので、1日中外に出ないでダラダラするときも含めて楽しいです。

観客として好きだった『鎌塚氏〜』シリーズに出られて嬉しい

――この夏は、大人気の舞台・鎌塚氏シリーズ第四弾『鎌塚氏、腹におさめる』に挑まれますね。

二階堂 第二弾の『鎌塚氏、すくい上げる』を観て、すごく面白かったので、「一作目も観たかったなぁ……」って切ない気持ちになりました(笑)。それで第三弾の『鎌塚氏、振り下ろす』も観て、「私も出たい!」と冗談交じりに言っていたら、本当に出られることになって、嬉しかったですね。

――三宅弘城さん扮する堅物の執事・鎌塚アカシのキャラクターがユニークですが、二階堂さんは鎌塚氏シリーズのどんなところに魅力を感じましたか。

二階堂 鎌塚アカシがお仕えするお屋敷で毎回いろんな問題が起きて、それを解決するために奮闘していくというストーリーがまず面白くて。いろんなキャラクターたちが巻き起こす出来事がひとつひとつ連鎖していくという展開も見逃せないです。しっかりと描かれる人間ドラマも魅力で、見終わった後に余韻に浸れるような作品だと思います。

――二階堂さんが演じる綿小路チタルは、“探偵かぶれ”というキャラクターですね。

二階堂 探偵趣味があって謎解きが好きで、何か事件が起こるとワクワクしているようなキャラクターです。ちょっと奔放で強がりなところがあって、大人と子供の狭間にいるようなところが魅力なので、ユーモアを交えながら、可愛らしく演じたいです。

――二階堂さんご自身とチタルとの間に共通点はありますか?

二階堂 探偵ものの小説やシャーロックホームズはよく読んでいました。

――すでに稽古から面白い舞台になりそうな手ごたえを感じていらっしゃるんですね。

二階堂 最初から最後まで全部面白くなると思います。初めて舞台をやったときは、余裕がなくて。二回目の舞台は、逆に途中でちょっと落ち着いてしまって、新鮮にできずにマンネリ感があって。三回目には笑いがあるものをやると日によってすごく笑ってもらえる日もあれば、全然笑ってもらえない日もあるなとか、客席のほうにも目を向けられるようになってきたところなので、今回の舞台が楽しみです。

――今回の舞台での二階堂さんのおすすめポイントを教えてください。

二階堂 鎌塚氏シリーズは、毎回誰かが歌うのもみどころのひとつ。初めて観る方は、唐突に歌のシーンがやってくるので驚くかもしれませんが、また新たな世界観が生まれていると思います。ぜひ劇場に足を運んでいただきたいですね。

M&Oplaysプロデュース『鎌塚氏、腹におさめる』

三宅弘城扮する執事の鎌塚氏があるお屋敷で起こる殺人事件を解決するために奮闘する新作コメディ。二階堂ふみがアカシと共に殺人犯を探す探偵かぶれの令嬢・チタルを演じる。【出演】三宅弘城、二階堂ふみ、眞島秀和、谷田部俊、猫背椿、大堀こういち。8月5日(土)の東京・本多劇場を皮切りに名古屋、大阪など全国で公演予定。

二階堂ふみ(にかいどう・ふみ) 女優

1994年9月21日生まれ。沖縄出身。2007年女優デビュー。以降、映画、ドラマ、CM、舞台など、幅広く活躍中。主な出演作に映画『私の男』(’14年)、舞台『八犬伝』(’13年)、『不道徳教室』(’13年)、『大人計画「不倫探偵〜最期の過ち〜」』('15年)など。2018年2月には主演映画『リバーズ・エッジ』の公開を控える。

撮影/森本洋輔 スタイリスト/山脇道子(LOVABLE) ヘアメイク/廣瀬友理子(SHISEIDO) 取材・文/福田恵子 衣装協力: PAMEO POSE

HOLICS編集部

この記事のキーワード

これいいと思ったらシェアしよう

HOLICS公式Facebookページ

RECOMMENDHOLICS編集部からのおすすめ

ACCESS RANKINGアクセスランキング

SPECIALスペシャル

TOTALすべての記事