教えてアドラー♡ “つい浮気してしまう”私を変える勇気

LOVE 2018.10.13

ベストセラー『嫌われる勇気』の著者・岸見一郎先生が、アドラー心理学にもとづいて恋愛論を綴った『愛とためらいの哲学』をもとに、恋のお悩みに回答するこのシリーズ。今回は、“浮気心”をピックアップ。自分の浮気癖の直し方、そして浮気性な相手との向き合い方とは……?

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Q.私、つい浮気してしまうんです……

出典: gettyimages

付き合っている彼のことは本当に好きで大切にしたいと思っているのに、他に素敵な人が現れるとつい浮気してしまいます。実はこれまでも、私の浮気が原因で何度も失敗してきています。社交的な性格なので飲みに行くのが大好きだし、そこで意気投合するとつい……。浮気相手のこともちゃんと好きになっているので、しばらく付き合ったりするのですが、大抵長くは続きません。でも今の彼は、本当に優しい人で絶対逃したくありません。彼だけをきちんと愛せるようになるためには、どうしたらいいのでしょう?(28歳・保険)

アドラーの言葉:「二人を愛そうとすることは、事実上、どちらも愛していないことである」

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付き合っている人がいても、新たに出会った他の人を好きになってしまうことは、時としてあるかもしれません。でもそれが何度もとなると、「一人の人をきちんと愛せない私は幸せになれるの?」と不安になってしまうもの。そこで岸見先生に、浮気癖を直す方法はないのか伺ってみました。

「人は、理由があって人を好きになるものではありません。ですからたまたま二人の人を好きになることもあるでしょう。もし同時に二人の人を愛したとして、その恋愛を成就させたいのなら、“今ここにいる人”とだけ付き合うことです。つまり、一緒にいる相手だけを見て、もう一人の相手のことは考えない。二人同時に愛している人は、それができません。Aと一緒にいるときにBのことを考えてしまい、Bと一緒にいるときはAのことを考えてしまいますから。でも本気で恋愛を成就させようと思ったら、大事なのは一緒にいる人と“今ここにいる”ことなのです」(哲学者・岸見一郎先生)

出典: gettyimages

岸見先生は、二人の人と付き合うことが必ずしも悪いこととはいえない、と言います。

「結婚してから複数の人と付き合うことはあり得ないと思いますが、恋愛においてはいろいろな人と付き合ってもいいと思うのです。そのうえで『この人とだったら一緒に暮らしていける』という決断を下す。しかし多くの人は、相手が複数と付き合うことを許しません。相手に他の女性、または男性の影があるだけでもアウトとなる。結婚と違って恋愛は、相手の専属になることではありません。恋愛において『私だけ』というのは、本来あり得ないと思うのです」(哲学者・岸見一郎先生)

そもそも、恋愛とは自由なもの。たしかにいろいろな人と付き合ったうえで、「この人となら」と決断を下すことは、その後の迷いや後悔を生まないためにも必要なこと。とはいえ相手が他の人と付き合っていたら、どうしても嫉妬してしまいそう……。岸見先生は、恋愛にはひとつだけ守らなければいけないルールがある、と続けます。

「それは、“ラストダンスは私に”です。社交ダンスというのはパートナーチェンジをおこなうものです。それゆえ、自分の好きな人が他の人と、手と手を取り合って踊ります。それが嫌だったら、そもそもダンスを始めてはいけません。それでも始めるなら、つまりいろいろな人と付き合うなら、ラストダンスの相手だけは、時が来たらきちんと決めることが大切です」(哲学者・岸見一郎先生)

A. “ラストダンスは私に”。このルールだけ忘れないようにして

出典: gettyimages

恋愛しているときは、いろんな人と付き合ってもいい。ただしラストダンスの相手は一人に決める――。幸せな結婚をしたいなら、このルールを忘れないようにしたいものです。

岸見一郎 哲学者

1956年生まれ。京都府出身。京都大学大学院博士課程満期退学。専門の哲学と並行して、1989年からアドラー心理学の研究を始める。2013年に『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)を刊行すると一躍話題に。完結篇『幸せになる勇気』とあわせた“勇気”シリーズは、現在233万部のベストセラーとなっている。他に、初の恋愛論を綴った『愛とためらいの哲学』(PHP新書)など。

『愛とためらいの哲学』929円 PHP新書 
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HOLICS編集部

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