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今だから話せる嘘のようなホントの恋。君の名は“自己啓発男”

LOVE HOLICSオリジナル 2017.8.4

あなたのすぐ隣で明るく笑う彼だって、ある日突然、とんでもない「ダメ男」に変身してしまうかも!? 2年もの幸せな交際の末、まったく知らなかった彼の素顔に出会ってしまったという、衝撃の「ダメ男」エピソードをご紹介します。

突然タバコを吸い始めた彼。すべてはそこから始まった!

「前の彼についての悩みを聞いてもらっていた同い年の彼と、別れてしばらくしてから交際することになりました。身長はちょっと小さいけど、キスマイの藤ヶ谷太輔くん似。それでいてとても優しくて勉強家だから、密かに尊敬もしていたんです。一緒に海外旅行に行ったりもして、すごくハッピーでしたね。そんな彼が、付き合って2年くらい経ったある日突然、それまで一度も吸ったことのなかったタバコを吸い始めて。どうして、と聞いたら、『社外の勉強会で知り合った先輩が吸ってるから。尊敬できる、すごい人なんだよね』って言うんですよ」(金融・ユイ・28歳)

金融関係に勤める28歳のユイさんは、それまでの彼からは考えられない意外すぎる行動に、かなり戸惑ったそう。さらに、彼の変化は続きます。

ダメ男に手渡された一冊の超ベストセラー

「その先輩の影響らしいんですけど、自己啓発本がとてつもないスピードで部屋に増え始めたんですよ。一気に4冊とか買ってくるんです。もともと向上心がある人だったから、最初は『何かやりたいことが見つかったのかな』と思っていました。でもある日ケンカしたとき、『これまでの怒り方となんか違うな』と感じたことがあって。で、ケンカがひと段落した頃、おもむろに『この本、読んでみて』って手渡されたのが、『嫌われる勇気』っていう本だったんです」(金融・ユイ・28歳)

彼がユイさんに手渡したのは、アドラー心理学の教えを哲学者と青年の対話形式で解き明かしたベストセラー本。テレビドラマ化もされ、話題を呼んだ一冊です。

「『これを読んで、ユイも変わって』みたいなことを言われちゃって。内心、『何言ってんの?』とは思いましたが、ケンカした後だから『要らないよ』なんて言えないし、その日はおとなしく家に持ち帰ったんです。全然読む気はなかったんですけど、なにげなくパラパラと開いてみたら、何箇所か、黄色いマーカーが引いてあって。『ん? これは一体何?』と思い、改めて最初からよく見ていったら、あることに気づいたんですよ。今日、彼がケンカしているときに言ってたセリフと同じだ! って」(金融・ユイ・28歳)

そのときの衝撃、想像するだに恐ろしい……! ユイさんも怖くなって、すぐに本を閉じたそうです。

「それからは、『これも読んで』『あれも読んで』って、次々と自己啓発書を渡されるようになったんです。 “自己”だけじゃなく、他人まで啓発し始めちゃったんですよね。まあ、結局、私は一冊も読んでないんですけど(笑)。会社の同僚とかも、『この人の話すごくいいから、一緒に聞きにいこう』みたいな感じで、自己啓発セミナーに誘っていたらしいですよ」(金融・ユイ・28歳)

まさかの彼からの別れのセリフ。お前が言うなよ!

その同僚もびっくりしたことでしょう。勉強熱心なのも、周りまで巻き込むなど度がすぎると、少々困りものです。

「ある意味向上心が強いんだと思うんですけど、ベクトルがちょっと違うというか……。それでギクシャクし始め、私も呆れて『ちょっと無理だな〜』と思っていたところで、なんと彼に振られちゃったんです。それも、『俺にはもっといい人がいるから、別れて』って。『それ、私のセリフ! お前が言うなよ!』って感じですよね」(金融・ユイ・28歳)

いくら自己啓発しても、自分のことも人の気持ちもわからないのでは、まったく無意味。ユイさんも、おかげでなんの未練もなく別れられたと言います。このエピソードを受け、恋愛アドバイザーの絵音さんはこう指摘します。

「アドラーしかりドラッカーしかり、自己啓発書の類にハマる男性って、けっこういますよね。彼から振ったということは、『嫌われる勇気』をあえて実践した、ということでしょうか?(笑)自己啓発書も、それをベースに自分の人生に上手に取り入れていくならとてもいいと思うのですが、すべて本のまま実践するだけだと、彼女は『一体私は誰と付き合っているの?』と思っちゃいますよね」(恋愛アドバイザー・絵音さん)

しかも、ユイさんの「自己啓発ダメ男」とのエピソードには、後日談があります。

「なんと、別れて半年くらい経った頃、『やっぱり、俺にはお前しかいない』って言ってきたんですよ。自分から振っておいて、それはないですよね。意味がわからなすぎて、『え〜〜っ!? 何、それ!?』って叫んじゃいました(笑)。まあ、オチとしては面白かったんですけど」(金融・ユイ・28歳)

突然の彼からの行動にラインもがっちりブロック(笑)

すっかり心は離れ、呆れ果てるばかりのユイさんに、さらに彼の追い打ちは続きます。

「半年くらい前にも、急に、『ユイと付き合っていた頃に使っていた、懐かしいものが引越しのときに出てきた』っていうラインが1通だけ来たんです。『突然、何!?』って感じで、とにかくすべてが怖すぎるので、完璧にスルー。そして、がっちりブロックしました(笑)。一体なんだったのか、いまだにわかりません。私からのツッコミ待ちだったんですかね……? 怖っ!」(金融・ユイ・28歳)

恋愛アドバイザーの絵音さんは、こういう男性は、自分の“ブーム”に一緒に乗ってくれる女性じゃないと私生活が充実しないと考えがち、と「ダメ男心理」を分析します。

「その意味で、ユイさんは『嫌われる勇気』に書いてある通りにしてくれなかったから、『僕とは違う』と思って別れることにしたのでしょう。でも半年経って“アドラーブーム”が去り、『やっぱり彼女しかいない』とようやく目が覚めて慌てて連絡してきたのでは。こういう男性は、次々とブームがやってくるので『また始まった』くらいの気持ちで毎回どんと構え、彼が戻って来るのを待っていられるような女性なら、ブームに乗りやすいダメ男とでも上手に付き合っていけるかもしれません。ただ、結婚したら、彼に振り回される人生になるかも(笑)」(恋愛アドバイザー・絵音さん)

すっかり豹変してしまった彼に恐怖を感じながらも、ユイさんは当初の楽しかった日々の出来事に想いを馳せ、よけい悔しい気持ちになることもあると言います。

「付き合って1年くらい経った頃かな、クリスマスに2人で過ごしているとき、急に彼が、『DVDでも見る?』って言い出したんです。画面に流れ出したのは、付き合い始めた頃からデートで撮り溜めていた写真。思い出の曲をBGMにして、写真をスライドショーにしてくれていたんです。すごくうれしくて、私、号泣したんですよ! あのときの彼はどこに行ったのやら。いや、本当、『私の流した涙を返して!』って感じです」(金融・ユイ・28歳)

なかなか人の本質って、見えないもの。幸せだった思い出とともに、「ダメ男」の記憶も思い切り笑い飛ばして、新しい恋の糧にしましょう。

絵音(えのん) 恋愛アドバイザー

一般社団法人日本合コン協会会長。2000回以上の合コン経験を活かし、合コン関連のイベントや商品のプロデュース、講演活動などを行う。著書は『結婚につながる恋のはじめかた』(扶桑社)など。

HOLICS編集部

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