審美眼のあるおとなの女性が本音で推薦する、うっとり極楽に浸れる温泉をご紹介します。アートとの融合にとろける、美食にとろける、泉質にとろける、ホスピタリティにとろける、動物一緒にとろけると、とろける方向は5つ。あなたはこの冬、どうやってとろけてみる?
いい温泉を極めるには、経験と年齢が必要。漫画家のヤマザキマリさんや、活躍中のライター、カメラマンなど、経験値の高いおとなの女性が本音でおすすめする日本全国の温泉宿をご紹介! 名宿の数々は、見ているだけでとろけてしまいそう!
ストアブランディングや企業プロジェクト、インテリアスタイリングなどを幅広く手がける福田春美さんがおすすめするのは、栃木県・那須塩原温泉の「板室温泉 大黒屋」。下野(しもつけ)の薬湯と称される那須塩原の板室温泉で460年以上にわたって客を迎え入れてきた名宿です。
「益子の陶芸作家に教えてもらいました。アートとクラシックが融合した雰囲気が素晴らしい! クラシカルなのに新鮮。感性を揺さぶる宿です」と福田さん。写真は、歴史を感じさせるクラシックなエントランス。
通される部屋はすべてが南向き。大きく空いた窓の向こうに、絵画のような庭や山の緑が見えます。静寂の中、聞こえてくるのは清涼な沢の水音のみ。到着時から小上がり式の畳の寝室に布団が敷かれ、思わずこのまま昼寝をしたくなる空間は「梅の館」の一室。別棟には5室のシングルルームもあります。
ホールや廊下の至るところに現代アート作品が点在。近隣にはユナイテッドアローズ原宿本店に展示されていた、現代美術家・菅木志雄(すがきしお)氏の作品を集めた私設美術館もあります。
シンプルな客室に似合う野花。好みの花器に活け、部屋に持ち込めます。
夕食は部屋でくつろぎつつ。地元の食材をふんだんに使った料理が並びます。冬場のメインディッシュは日替わりの鍋料理で、とちぎ和牛のすき焼きも登場。
庭園では日中薪火が焚かれ、鉄瓶で沸かした白湯やお茶を楽しめます。
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