「インドの手仕事布」を日本の“好き”につなげた仕掛け人とは?

LIFESTYLE おとなスタイル編集部 2017.8.28

スタイリストやバイヤーなどのファッション、インテリア雑貨のプロが今注目している、インドの手仕事布。その魅力をちょっと変わった手法で紹介した展示会「100のガウンーインドの手仕事布ー」がこの春に開催され、話題になりました。この展示会の仕掛け人、小山明子さんを魅了したインドの手仕事布とは? 出会いから仕事にするまでを通じて、その魅力を語ってもらいました。

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インドでも失われつつある伝統技術を、売れるものにすることで応援

日本では、伝統工芸界で若い人たちが活躍し、失われそうになった伝統も、新しいセンスで復活を遂げています。同様の動きは、海を渡ったインドでも。2年前から伝統的な「布」造りを伝承する職人にIDカードを発行するようになるなど、その手仕事が国内で改めて評価されているそう。ですが、インドの製品を素材や柄、そのまま取り入れるのはちょっと難しい……。だったら、そのまま持ち込むのではなく、日本人好みのテイストとトレンドを意識し、日本でデザインした布を作ってもらおう! その布を通じてインド伝統の手仕事のよさと文化をもっと知ってもらおう! 伝統文化を担う女性たちに適切な対価も得てもらおう! 「100のガウンーインドの手仕事布ー」はこうして開催されることになりました。

インドの布を重ね、組み合わせて作られたボックス。鮮やかな色や柄にあしらわれたししゅうがおしゃれで、ぱっと見は南仏のデザイン? という印象。素朴な印象の強いインドの布ですが、ちょっと手を加えるだけでこんな洗練されたテイストに仕上がります。

各地の伝統柄をあえて1型のガウンで表現し、布のおしゃれさが際立つ展示

インドの手仕事布とひとくちにいっても、多種多様。インド各地の村々で作られる布は、織りや染め、ししゅう、プリントなどの手法や、色や柄の特徴は地域によって異なり、素材もシルクやコットンなど多種にわたります。そこで、それぞれの特徴が浮き彫りになるよう、あえて同じ型のガウンを、布を違えて100着製作。来場者は、布の種類の豊富さにびっくり。「インドの布ってこんなにステキだったの?!」と感歎の声が上がったそう。

インドの伝統柄を生かしたもののほか、日本オリジナルのデザインも。花やペイズリーは日本でデザインを描き、インドの職人によって木片を掘りスタンプを製作し、布に一つ一つ捺していきます。インドっぽくもあり、日本の着物柄らしくもあるデザインは、洗練されてとってもおしゃれ。

インディゴ染めも、インドの伝統手仕事の一つ。微妙な色合いと柄の違いで、全く異なるテイストのものに。布の肌触りのよさを気に入った男性も多かったとか。

表だけでなく裏にも丁寧な刺し子ししゅうが施されています。こんな贅沢なガウンに包まれてゆったりと過ごすひととき……憧れますよね。

インド伝統の手仕事布との出会いで起業を決意

この展示会を主催したのは、アパレル・輸入雑貨を手がけるクロッシングヴィアジャパン代表の小山明子さん。もともと「日本のよさを世界に伝える仕事をしたい」と思っていたという小山さんが、インドの手工芸に出会ったのは、およそ3年前。インド製の布を展示会に出品する知人の手伝いをしたことがきっかけだったそう。その美しさや、背景、文化に魅了された小山さんは、インド手仕事布を紹介するブランド「3H」を立ち上げます。「インドのよさを日本に……」。当初の日本発から、インド発になったものの、世界と日本をつなぐ仕事にやりがいと楽しさを感じているそう。

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