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今行ってみたい国チェコの“可愛い”のオリジンは絵本にあり!

LIFESTYLE おとなスタイル編集部 2017.8.12

東欧の国・チェコは街並み、雑貨など「可愛い」がたくさん詰まったイメージですよね。最近は絵本やグラフィックアート、キャラクターなどのジャンルでも注目度がアップ中。おとな買いしたくなるチェコの可愛いものをご紹介します。

絵本みたいな国、チェコの絵本は本当に可愛い!

中世の頃、神聖ローマ帝国の首都として栄えたチェコ。オーストリア帝国のもとにハプスブルクの宮廷文化に彩られた豊かな時代を経て、20世紀にはドイツによる占領、第二次世界大戦後は社会主義体制になるなど複雑な歴史を歩んできた国です。時の権力者によって築かれたお城や宮殿、教会が連なる美しい町並み。チェコのどの町にも積み重ねられてきた歴史の香りが漂います。そんな中で、音楽や絵画、文学などの文化もまた独自の発展を遂げてきました。子どもたちのための「絵本」もそのひとつ。首都プラハの町には古き時代の味わい深い絵本が並ぶ古本屋さんがたくさんありますし、どの町の本屋さんにも可愛らしい絵本コーナーが必ずあります。

飛び抜けて可愛いグラフィックアート

雑貨や絵本、ポスターなどチェコに「可愛い」イメージを抱いている人も少なくないのではないでしょうか。実際、手の温もりを感じさせるハンドメイドの木のオモチャや愛らしいマッチ箱など、この国ならではの可愛いアイテムがいっぱい。郵便局にふらっと入ってもかわいい切手に出会えます。

郵便局で見つけた切手。絵柄は全てヨセフ・ラダ(Josef Lada)

切手に描かれているのは、小さな農村の風景や夜空を飛ぶ馬。素朴でどこか懐かしい雰囲気が漂う絵です。イラストを描いたのはチェコの国民的絵本作家ヨセフ・ラダ(Josef Lada)。1887年生まれの彼は、チェコの昔話や独自の物語を絵本に描き、1947に国民芸術家の称号を得るなど、当時から高い評価を受けました。1998年にはプラハ城で彼の展覧会が開催された時も話題を集め、今もなおチェコの人たちに愛され続けている絵本作家です。

チェコ第2の都市ブルノは絵本探しに最適の街

チェコの国は大きく西側がボヘミア地方、東側がモラヴィア地方と呼ばれています。首都のプラハはボヘミア地方に、そして第2の都市とされるブルノはモラヴィア地方に位置しています。プラハからは特急列車で2時間半のブルノは、モラヴィア地方の商工業の中心地。町も大きく、活気があります。

トラムが走るブルノの街並み

朝市が開かれる「キャベツ広場(緑の広場)」には、1767年に11歳のモーツァルト少年がコンサートをしたレデュータ劇場(Divadlo REDUTA、現在はモラヴィア美術館)や、町の中心部には13世紀〜16世紀に建てられたゴシック様式の小塔が美しい聖ヤコブ教会や聖トマス教会など歴史的な遺産も数多くあります。

キャベツ広場の正面はグランデッツァホテル
聖トマス教会

ブルノのブックショップはディスプレイも空間も素敵

大学都市であるブルノには学生や若い人も多くショップやレストランも充実しています。この町にあるマサリク大学には、チェコで名高い「児童文学研究所」があり、この国の絵本カルチャーと密接な関係があるといいます。そのためなのか、町中のどの本屋さんにも充実の絵本コーナーが展開しています。

Barvic a Novotny店内。古きよき趣あふれる本屋さん
子供たちのためのかわいい絵本もずらり
店員さんのおすすめもラダの絵本

プラハ近郊の村、フルシッツの靴職人の家に生まれたラダは、小さい頃から絵が上手だったそうです。彼の描く絵本には、チェコの豊かな自然の中で暮す人々、犬や馬、牛や鹿などの動物たちの姿がユーモアあふれる画風で描き出されています。牧歌的で優しくかわいいラダの世界は、国を超えて、私たちの心にも響きます。

部屋に並べるだけでも可愛い絵本
ラダの絵本は、言葉をおぼえたり子供たちの成長を助けます

切手や絵本だけでなく、ポスターやカレンダー、ポストカードなど、ラダの絵はさまざまなグッズにもなっています。塗り絵も種類が豊富。1冊19コロナ(約90円)と手に取りやすい価格です。

ラダの塗り絵は種類が豊富

プラハの古本屋さんでヴィンテージラベルと古書に出会えます

プラハの歴史地区、マラー・ストラナエリ付近にある古本屋Antikvariat では、運がよければラダの古書と出会えます。時を経て味わいを増した古い絵本は部屋になにげなく置いておくだけでも心和みそうです。このお店には古い切手やマッチ、色々な商品のラベルなど懐かしのアイテムが揃っています。

古本屋Antikvariatの中。貴重な本もたくさん
ラダの絵本。古本も可愛い
昔のラベル。ずばりチェコらしいデザイン

自然や動物、農村やそこ暮す人々の様子がユーモアと愛情たっぷりに描き出される絵本の世界は、チェコの「可愛い」のオリジンといえるのかもしれません。チェコに行く機会があれば、可愛くほのぼのとしたチェコ絵本、ぜひ手に取ってみてくださいね。

林綾野(ハヤシ・アヤノ) キュレーター、アートライター

美術館での展覧会企画、絵画鑑賞のワークショップ、美術書の企画や執筆を手がける。画家の創作への思いや人柄、ライフスタイルや食の趣向などを探求、紹介し、芸術作品との新な出会いを提案。絵に描かれた「食」のレシピ制作や画家の好物料理の再現など、アートを多角的に紹介する試みを行う。著作に『画家の食卓』『ゴッホ 旅とレシピ』『絵本でよむ画家のおはなし ぼくはクロード・モネ』(すべて講談社)などがある。

おとなスタイル編集部

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