あなたが今感じている不調の原因は、睡眠が浅いからかも!? 眠りが深い人と浅い人の大きな分かれ道は、お風呂時間の使い方。正しいお風呂の入り方を知れば、もっと健康に、もっとキレイになれること間違いなしです。
暑い、めんどくさい、早く寝たい。そんなわけで、浴槽にお湯を張ることなく、毎日短時間のシャワーで済ませていませんか? ダイエットにも、美肌にもよいといわれる入浴ですが、実は質のよい睡眠を得るためにも、最も欠かせないのも入浴なのです。睡眠と入浴の関係を知って、毎日の習慣にバスタイムを取り入れて!
正しい入浴法=最強の睡眠術。お風呂タイムがキレイを作る!
眠りが浅い、なかなか寝つけない、朝起きてもなんとなく疲れがとれていない……。そんな睡眠に関するお悩みは、正しい入浴法で解決できます。
「私たちは、内臓など深部の熱が体表面から放出されて、深部の温度=深部体温が下がり始めると眠くなります。お風呂に入ると肌表面の血管が広がって、温められた血流が全身を巡ることで、じわじわと体温が上昇します。入浴後、今度は手足などの末端から放熱し、しっかり深部体温が下がります。つまりゆっくりお風呂に入ることで、深い眠りへと導かれるんです」(ナイトケアアドバイザー・小林麻利子さん)
でも、ほんの数分お風呂に浸かっただけでは、体の深部まで温めて深い睡眠を得るのは難しいそう。では、どんな入浴をすればよく眠れるようになるのでしょうか?
「まずお風呂の温度は40度がベスト。42度を超えると、熱すぎて入浴時間が短くなり、深部体温が上がりません。湯温を設定する際、浴槽の自動設定は実際の水温と1~2度違う場合も。できれば、市販の水温計を使って湯温を計るのがおすすめです。また、浸かる時間の目安は15分。額と手の甲からじわじわと汗が出てきた頃が、深部体温が温まったサインです。この状態になると、深部体温はいつもより0.5度くらい上がっています。深部体温が0.5度程度上がれば、眠るときに体温がしっかり下がるようになるので、寝つきがよくなります」(ナイトケアアドバイザー・小林麻利子さん)
さらに、お風呂は寝る1時間前に済ませておくのがベストタイミングだそう。ぜひ今日の夜から取り入れてみては?
よく聞く“半身浴”と“全身浴”という言葉。深い睡眠を得るためには、どちらがよいのでしょうか。
「私がおすすめしているのは、たっぷりのお湯に鎖骨まで浸かる全身浴です。お風呂に入ると体や血管にも水圧がかかり、血行もよくなり、マッサージと同じ効果があるとも言われているのです。鎖骨までしっかりお風呂に浸かれば、鎖骨にあるリンパ液が流れこむ静脈に水圧がかかり、体内の老廃物や疲労物質もスムーズに排出されるようになります」(ナイトケアアドバイザー・小林麻利子さん)
帰宅が遅くなった日はどうしてもシャワーだけになりがち。そんなとき、よく眠れるシャワーの浴び方があるそう。
「疲れをとるためにはお風呂に入るのがベストですが、どうしても無理な場合は、お風呂に入るくらい効果のあるシャワーの浴び方を試してみてください。両足の内くるぶしまでお湯に浸けることができる、深くて大きい洗面器を用意します。そこに熱めのお湯を張って足湯をしながら、シャワーヘッドに背を向け、お湯が首のつけ根にあたるようにシャワーを浴びます。首には太い血管があり、背中には背骨と大きな筋肉があるので、シャワーを背中から浴びることで熱が体全体に伝わりやすいのです」(ナイトケアアドバイザー・小林麻利子さん)
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