2019年8月10日で35周年を迎えたハーゲンダッツ。その愛され続ける秘訣をハーゲンダッツ ジャパン株式会社ブランド戦略本部マネージャーの黒岩さんに直撃インタビュー。新商品の開発秘話や商品へのこだわり、美味しさの理由についてまるっとお話を伺いました! これを読んだらハーゲンダッツ通になれるはず♡
1984年から日本でアイスクリームの販売を始めてから2019年8月10日で35周年を迎えたアイスクリームの人気ブランド「ハーゲンダッツ」。今回はその根強い人気、美味しさ、企画力などの謎を解くべく、“HOLICSスイーツ部”きってのハーゲンダッツ偏愛者・編集部Mが中目黒にあるハーゲンダッツ ジャパン本社に突撃してきました!
――毎回美味しい新商品はどのように開発されているんですか?
商品開発は主に日本で行っているのですが、年間でおよそ30商品が新たに誕生しています。ブランド戦略本部の商品を企画する担当者と、R&Dと呼ばれる研究所のあるイノベーション本部のレシピ開発担当者がペアになって商品開発を行っているんです。1年でこれだけのアイテムを新たに開発するとなると、アイディアソースは多岐にわたっています。世の中のスイーツの動向も踏まえつつ、サプライヤー様から「こういう面白い原料があるよ」とご提案いただくケースもあります。
――コンセプトやイメージが最初から決まっているというわけでもないんですね。
そうですね。もちろん「夏向けに爽やかな新商品を」といった大まかなイメージはありますが、具体的にどんな商品にしていくかは、企画担当者とレシピ担当者の腕にかかっているんです。
――ミニカップ、バー、クリスピーサンドと種類がたくさんありますが、担当は決まっているのですか?
はい。今の組織構成だと基本的には「カップ」、「バー」、「クリスピーサンド」とそれぞれチームとして分かれています。
――開発にあたり、特に苦労された商品は?
僕から見ると全部大変そうです(笑)。
――そうですよね(笑)。その中でもあえて挙げるとすると?
あえて挙げるとすると、作る側と召し上がっていただくお客様側とで印象が違ってくるとも思うのですが、例えば去年発売した「メルティーバー リッチショコラ ~ベリーソースとともに~」は、外側はやわらかく、内側は固めのパリパリの食感を実現するため、2種類のチョコレートでコーティングするという過程がかなり難しかったりするんです。試作段階では美味しいものが作れても、我々は工場で安定的に製造できるかどうかを常に考えなければいけないので。
――売れ筋No.1のフレーバーは?
コンスタントに売れ続けているのは「バニラ」ですね。もちろんシーズンごとに新商品を楽しみにしているお客様もいらっしゃれば、「バニラ」や「グリーンティー」といった定番のものが好きな方もたくさんいらっしゃるので。たくさんのフレーバーが愛されているのも、ハーゲンダッツの魅力なんじゃないかなと思っています。
――社内ではどのフレーバーが人気ですか?
あまり聞いたことがないのですが(笑)、人によって、思い入れのあるものや、お客様とのイベントの思い出で記憶に残る商品がそれぞれあると思います。
――日本進出35周年を迎えた今年、「グリーンティー」にフォーカスを当てている理由とは?
実は、「グリーンティー」は1996年に初めて日本市場向けに日本で開発したフレーバーなんです。石臼で丁寧にひいた香り高い抹茶を使用し、アイスクリームとして美味しく抹茶を楽しんでいただけるように、ハーゲンダッツ独自のブレンドで作られています。今では世界各国で販売され、高い人気を集めています。
そういった背景もあり、今年1月には、TVコマーシャルでも当社のアンバサダーを務めていただいている女優の中条あやみさんを起用した「グリーンティー 茶室編」を放送し、ゴールデンウィークには抹茶をテーマにした「抹茶サロン」というイベントを開催しました。
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